ダブリングキューブ

バックギャモン勝ち、ギャモン勝ちなど、勝ち方、負け方に応じて、得ることが出来る点数が変わるのでしたね。その時の3倍、2倍、1倍って何の点数にかかってくるのでしょうか?ここでは、バックギャモンでよく用いられている、ダブリングキューブ(キューブ)について触れます。ダブリングキューブを使うことによって、バックギャモンは更に、10倍おもしろくなります。是非使ってみましょう。

 

ダブリングキューブとはこんなものです。

ダイスみたいな形ではありますが、表面には、2,4,8,16と2倍ずつ増えていくように数が記されています。通常、ゲームが始まるときにはボードの端部分の中央に置かれています。正しくは64やマークが書いてある面を上にして置きます。このときの基本点は1点です。つまり、通常勝ちすると1点を得て、通常負けすると1点を失います。更に、ギャモン勝ちなら2倍なので2点、バックギャモン勝ちなら3倍なので3点動きます。

 

ダブリングキューブはこの基本点を大きくするために使います。ゲームに賭ける点を増やすということですね。

 

キューブが中央にあるときには、自分も相手もどちら側からもキューブを使用することが出来ます。キューブを使いたいときには、自分の番でダイスを振る前に“ダブル”と言って、キューブの2の面を上にして相手に差し出します。これは、このゲームの基本点を2倍の2点にしませんか?と問うことに相当します。

 

賭け点が倍になるわけですから、普通は勝っている側がキューブを使います。ダブルされた側も出来ることがあります。それは、ダブルされたときに、“テイク”と言って、基本点を2倍にするか、“パス”と言って、今の基本点を相手に払ってゲームを終わらせるか選ぶことです。

 

この選択には逆転のチャンスがあるかどうかを判断することが重要です。まだまだ、逆転できるなと思えばテイクして逆転のチャンスを待ち、既に逆転のチャンスがない、または、ギャモン負けしそうと思えばパスして失点を少なくすることが出来ます(テイクして負けると、2点や4点負けることになりますね)。

 

ダブルに対してパスした場合には、その時点でゲームが終わりになるので、また始めからゲームを行えばよいので簡単です。

 

テイクした場合には、どうなるでしょう。テイクした側のボードの端に、キューブを2の面を上にして置いておきます。これは、今の基本点が2点であることと、次にキューブを使える側がどちらかを示しています。つまり、次にキューブを使えるのは、先ほどキューブをテイクした側ということです。テイクした後に逆転して、次にキューブを使うときには、2の更に倍の4にしてダブルすることが出来ます(リダブル)。このように逆転を繰り返すことで、どんどん大きな点になっていくのです。

 

バックギャモンでは、ダイスの出目で逆転はしょっちゅう起こりますので、逆転することに加えて、得点を増やしていくことも醍醐味の一つです。