バックギャモンのルール

 

バックギャモンでは、じゃんけんの代わりにダイスを1個振って、大きな目が出た方が先攻です。同じ目なら振り直しです。基本的にダイスは向かってボードの右側に振ることになっています。振ったあとはダイスがボードにちゃんとのっている状態にならなくてはなりません。ボードに入らなかったり、駒の上に乗ったり、傾いてたりしたら、振り直しです。

 

ゲームの始めだけ、自分の出した目と相手の出した目の2つを使って駒を進めます。(戻ることは出来ません)例えば、自分が出した目が3なら、一つの駒を3マス進めます。相手が出した目が1なら、一つの駒を1マス進めます。どちらの目を先に動かしても良いし、 同じ駒を動かしても良いですよ。また、ボードの三角の色はただの目印なので、色によって入れないとかはありません。

 

但し、入れないポイントというのはあります。相手の駒が2つ以上あるところ(ポイント)には入れません。ジャマですね。そうです。この相手が入れないようなポイントを作ることがコツのひとつです。ちなみに、相手のポイントには入れないだけで、飛び越すことは出来ますので念のため。

 

自分のポイントには、いくつ駒を入れてもOKです。多すぎて邪魔なときは2段に重ねましょう。自分が納得するように駒を動かしたら、終わりましたの合図として、自分のダイスを拾います。拾ってしまったら、あとは動かし直しは無しですよ。もう相手の番ですから。

 

一番始めに先攻後攻が決まったら、その次の番からは、自分のダイス2つを一気に振ります。ここでは、始めになかったゾロ目が出るときがあります。ゾロ目の時は、いつもの2倍動かすことが出来ます。例えば6ゾロなら、6を4回動かせます。いろんなことが出来ますね。

 

さて、自分が動かしたときにポイントを作れなかったら、駒がひとりぼっちになっていることでしょう。これはブロットと呼ばれます。この駒が一つの場所に相手の駒が来ると、飛ばされて(ヒット)振り出しに戻ります。

振り出しってどこでしょう。

実は、スタートと言っていた24ポイント(相手の1ポイント)の前に25ポイント(相手の0ポイント)にあたる場所があります。そこがバーと呼ばれるところです。ボードの右と左を分ける中央部分のちょっと高いところです。自分と相手の両方ともそこを使うので、駒を間違えないようにしましょう。

 

振り出しに戻されてしまったら、次の自分の番に、まずバーからボード上に駒を戻すことから始めなくてはなりません。バーに自分の駒が乗っているときには他の駒は動かすことが出来ませんので、その間は相手の好き放題になってしまいます。ボード上に出るときは、普通にダイスを振って、出た目によりボード上に出る場所が違います。でも、そんなに難しくはありません。1の目なら相手の1ポイント(自分の24ポイント)、2の目なら相手の2ポイント(自分の23ポイント)ってな具合です。自分から見たらスタートに近いところですね。元いたところからスタートへ戻るわけですから、ゴールからは遠くなりますが、相手にとってはゴールに近いところで、上がりをジャマされる場合もありますので、ヒットしすぎるのも考えどころです。

 

ボードに出るときも、相手のポイントには入れませんので、相手のゴール近くに相手のポイントがたくさんある場合には大変です。こんな場合にはなかなか入れませんね。(1を出すしかありません!)

バーに駒が乗っているときにボードに出られなかったら、残念ながら全く動かすことが出来ません。これをダンスといいます。一回休みですね。相手は2回連続動かすことが出来るので、局面があっという間に変わることもあります。特に2つ以上バーに駒が乗ってしまうと、かなり出るのが難しくなります。出来るだけ、そうならないように注意しましょう。

 

さて、お互いゴールを目指して、駒を進めていくとゴールの近くに駒が集まってきます。ゴールから6ポイントまでの間に駒が全て集まると、いよいよ上がりにすることが出来ます(ベアイン)。このゴールから6ポイントまでのゾーンをインナーボードと言います。ちなみに、7ポイントから12ポイントはアウターボードです。(略して、それぞれインナー、アウターとも呼ばれます。)

 

自分の駒がインナーボードに全て集まったら、上がり(0ポイントにあたります)にできます(ベアオフ)。あがった駒はボード上から取り除き、もうボードに戻ることはありませんので、横に除けておきましょう。上がりにするには、基本的には、ぴったりの目で上がることが出来ます。つまり、6ポイントにある駒は6の目で上がれ、3ポイントにある駒は3の目で上がれます。上がりに出来る駒があっても、上がらずに他の駒を進めても構いません。どんどん上がっていき、ぴったりの目で上がったり、動かしたり出来なくなった場合には、ゴールから遠い駒から、上がっていっても構いません。

 

文章では、ちょっとややこしい感じもしますが、慣れたら簡単です。駒を上がること(ベアオフ)を進めていき、先に全ての駒を上がりに出来れば、勝ちとなります。

 

実は、バックギャモンには勝ちの種類には3種類あります。

1番すごいのが、バックギャモン勝ち(負け)です。自分の駒が全て上がりきったときに、相手の駒が1つも上がっていない状態で、かつ、自分のインナーボードあるいはバーに相手の駒があれば、バックギャモン勝ちです。なかなか狙えるものではありませんが、たま~には起こります。勝ったときに3倍の点数が入ります。

2番目は、ギャモン勝ち(負け)です。自分の駒が全て上がりきったときに、相手の駒が1つも上がっていない状態であれば、ギャモン勝ちです。ギャモン勝ちは狙って取りに行きましょう。結構な頻度で起こります。勝ったときに2倍の点数が入ります。

最後が、普通の勝ち(負け)です。自分の駒が全て上がりきったときに、相手の駒が1つでも上がっていれば、普通勝ち(負け)です。勝ったときは1倍の点数が入ります。点数については、遊び方にもよりますので、また、後で触れましょう。

 


細かい動かし方のルールについて

駒を動かす時に上では、ダイスの目の通りに動かすと書きましたが、それだけではよくわからないときもありますね。動かすときの細かいルールもあります。

 

まず、2つの目がありますが、両方の目を使いましょう。1つしか動かせないように見えても、片方の目を先に使うと両方の目が使える場合には、両方の目で動かします。

 

片方の目しか使えない場合でも、注意があります。2つの目のうち、どちらか一方しか動かせなくて、かつ、どちらを動かすか選択できる場合には、大きい目を使用します。

 

両方の目を使うのがルールな訳で、目を使う順番までは決まっていません。そのため、このような場合では注意しましょう。忘れていると、痛い目に遭います。

 

イリーガルムーブについても、触れておきましょう。

イリーガルとは間違いっていうことです。人間が動かすので、見間違いや動かし間違いなども起こります。相手の動かし方がおかしいなと思ったら、その場で指摘しましょう。ダイスを取り上げられてからでは、相手は正しいと思って動かしているので、余計こじれる場合もあります。2人の間で意見が食い違い、よくわからなくなったら、振り直しでもしましょう。 大会などでは審判(ディレクター)を呼ぶこともできます。