ゲームプランについて

さて、ひと通りゲームが出来るようになってきたところで、ゲームをうまく進めるにはどうしたらよいかを考え始めましょう。自分のポジションに合った戦略をとることで、有利にゲームを進めることが出来ます。

 

また、ゲームを進めていく上で、さまざまなテクニックも必要です。確率についても考えて、より効率的に駒を動かしていく必要もあります。いままで何となく駒を動かしていたかもしれませんが、目的を持って駒を動かし出すと、より楽しくなります。

 

自分の考えていたプランで勝てるようになると楽しいですよ。一つ一つ見ていきましょう。

 

ランニング

バックギャモンは早くゴールした方が勝ちというレースのゲームとも言えます。それに最も合致したプランです。ダイスの目に従い、危険なブロットを発生しないように動かし、かつ早いゴールを目指します。最も単純ではあるが、強力なゲームプランです。お互いが完全にすれ違ってしまったあとで、自分の方がゴールに近ければ近い程、勝つ可能性が高くなります。仮に相手に6ゾロや5ゾロを振られても、自分の方がゴールに近いのであれば、かなりの勝率になります。

 

ブリッツ

ギャモン勝ちしやすく、最も攻撃的なプランです。相手がバーに乗っている間にインナーポイントへポイントを作っていき、クローズアウトします。クローズアウトとはインナーポイントに全部ポイントを作り、相手の駒が出られない状態です。クローズアウトが一旦完成してしまうと、駒が上がり始めるまで、出ることが出来ないので、かなりギャモン勝ちが狙えます。但し、ブリッツを始めるときには、ゾロ目を伴うことが多く、狙ってはいても出来ない場合も多いです。また、相手がインナーポイントにポイントを確保してしまうと、ブリッツ失敗となってしまい、形勢が一気に変わることもあります。

 

プライム

プライムはポイントが連続して作られる形です。ポイントが2つや3つ続くぐらいでは簡単に越えられてしまいますが、5つや6つ!になるとなかなか越えられるものではありません。プライムを作り始めたら、プライムの前や後にポイントを伸ばしていくことで、プライムを長くできます。6つポイントが続いたフルプライムになれば、ダイスの目によって脱出することは出来なくなるため、勝利は目の前です。

 

ホールディング

ホールディングゲームは、相手のインナーポイントにポイントを作り、そのポイントを防御の要として、戦うものです。このようなポイントはアンカーと呼ばれ、どのような位置にアンカーを作るかが重要になってきます。一番優れているのが相手の5ポイントにアンカーを作るもので、その他にも、インナーポイントではないですが、7ポイント(バーポイント)にアンカーを作るものもあります。ホールディングゲームでのアンカーは、相手の2ポイントや1ポイントになる程、好ましくなく、ギャモン負けが増えてきますので、注意です。

 

バックゲーム

ホールディングゲームでは、相手のインナーポイントに1つないし2つのアンカーを確保しますが、2つや3つのアンカーがある場合には大体バックゲームと呼ばれます。アンカーの作り方もさるものながら、ゲームの進め方も難しく、上級者向きのプランです。上手く進めれば、勝率自体は高いため、好んで行う人もいますが、そもそもギャモン負けを食らう確率が高いため、注意が必要です。

 

5つのプラン

大きく分けると、バックギャモンでは、上で紹介した5つのプランがあります。ダイスの目は様々で狙ったように進めるわけではありませんので、どのようなプランでも勝利を目指せるように精通する必要があります。

 

実際には、ダイスの目やゲーム展開によって、選択できるプランは限られてきます。ダイスの目が悪く、1や2ばっかり出るのでは、走って勝つランニングゲームは向きませんよね。

 

はじめは、どんなプランを目指しましょうか。お薦めは、やはりホールディングやプライムです。その他のブリッツ、ランニングゲームはダイスの目や展開に左右される面が大きく、狙って出来るものではありません。その点、ホールディングやプライムは、比較的普通の目で進めることが出来ます。